いよいよジュネーブ・モータショー開幕 会場を彩ったスターたち 後編
公開 : 2018.03.04 16:40 更新 : 2019.05.04 13:03
ロールス・ロイス102EX(2011年)
この102EXは、ロールス・ロイスの顧客がEVにどのような反応を示すか探る試金石だ。しかしロールスが得た回答は、歓迎する向きがなかったわけではないが、概ね「ありがた迷惑」といったところ。少なくともこの時点では、ロールスのオーナーたちは、航続距離に不安のある充電式自動車にはまったく興味がなかった、というわけだ。結局、EV計画は見送られ、顧客が真に望むもの、すなわち強力なV12エンジンにフォーカスすることとなった。
時は移り、市場の状況も推移した。電動パワートレインを積むロールスを望む声も日増しに高まっており、ロールスの上層部はプラグイン・ハイブリッドの採用も検討中であることを認めている。さらには、スピリット・オブ・エクスタシーとパルテノン・グリルを備えたSUVまで待機中というのだから、時代は変わったものである。