スバルWRXファイナル・エディションに試乗 歴史や今後に思い馳せる
公開 : 2018.03.04 10:10 更新 : 2018.03.04 10:25
英国でのインプレッサの物語
英国でのインプレッサの物語は、それ以前から既に数多くの並行輸入車が上陸していたものの、ターボ2000が正規輸入を開始した1994年に始まったといえる。
当時のターボ2000は水平対向4気筒のボクサーエンジンを積み、シンメトリカル4WDを備えた全長4.3mのセダン・モデルだった。インテリアは決して褒められた出来ではなかったが、パフォーマンスは素晴らしく、その211psのパワーは、手ごろな価格のスーパーカーが持つ限界をすぐに塗り替えることになった。
この24年の間に、数え切れないほどのモデルや高性能バージョン、さらには特別仕様が登場したが、もし目隠しされたままで初期モデルから、この最新のWRX STiに乗り換えたとしても、初代インプレッサに乗ったままだといい意味で勘違いするかも知れない。
これは、最新モデルもボクサー・ターボを積んだセダンであり、時代に合わせてその車体は長く、幅広く、そして重くなり、いまやその出力は300psに達してはいるものの、依然としてシンメトリカル4WDを搭載しているからだろう。
個人的にはあまり関心がないが、もし2地点間をより速く移動できるクルマが欲しければ、3万3995ポンド(516万円)のプライスタグを掲げたWRX STiは、同等のパワーを持つライバルたちよりも優れた存在だといえる。今や多くのホットハッチでさえ、さらに大きなパワーを備えている時代だが、この事実は変わらない。
ともあれ、走りだそう。