アウディR8 RWS試乗 リアドライブ化で価格は安く、懐は深く
公開 : 2018.03.09 11:10 更新 : 2018.03.09 16:38
ミドシップらしからぬ穏やかな性格
それでも、このドイツ製マシンは、カウンターを当てながらのコーナリングが容易になっているのは確実。
R8 RWSをドリフト状態に持ち込むのに、それほど激しい操作をする必要もないし、カウンターステアで対処するスピードも、特段の素早さを求められるわけでもない。
リアタイヤがスライドし始めるタイミングを感じ取ることができるなら、カウンターステアを目一杯当てた攻めた走りを楽しむことも難しくないだろう。クワトロと比較して、そのパフォーマンスの寛容性は広がったと思う。極めて魅惑的な挙動で、ミドシップであることを考えると、非常に穏やかな性格を得ている。
一般道を普通に運転する多くのひとにとって、それほどの激しい走りは求めていないかもしれない。でも、危険な領域に踏み込まずとも、スタビリティコントロールを効かせたまま、軽くカウンターを当ててコーナリングに熱中できる懐の深さを、R8 RWSは獲得している。