アウディ新EV「e-tron」、ジュネーブで公道テスト Q8/Q6との関係も示唆
公開 : 2018.03.05 17:50 更新 : 2018.03.05 18:03
e-トロンの名はサブブランドにはならず
アウディでは、BMWのiやメルセデス・ベンツのEQのような、EVモデル専用のサブブランドの立上げは選択しなかった。その代わりに、電動アウディのサフィックスであったe-トロンをそのままモデル名として使っている。この方法は、1980年代に革新的な4WDモデルを「クワトロ」と命名したのと同じように、新技術を搭載したモデルの発売を印象付けるために選ばれたのだ。
昨年e-トロンの名前について語ったさい、アウディCEOのルパート・シュタートラーは「このモデルは、単にクワトロとして知られる最初のアウディ・クワトロに匹敵するような存在です。長期的には、e-トロンの名は電動化モデルを意味するようになるでしょう」と語っている。
フォッゲンライターはe-トロンの名が、この後に発売されるEVとプラグインハイブリッド・モデルに使用されることになると話しており、その多くは、例えばA3 e-トロンのように、モデル名のあとに続いて表記される。今夏にデビューするA8からはじまるアウディの次世代モデルでは、そのすべてに電動化モデルが設定される。恐らくA8 e-トロンがその第1弾となるだろう。
最新の流行であるSUVボディはe-トロンでも重要な存在だとフォッゲンライターはいう。「多くのお客様からSUVのe-トロンはいつ発売するのかというお問合せを頂戴しています。プレミアム・セグメントにおいても一定程度の需要があるので、われわれがそういったモデルを発売する最初の例ではありませんが、必要な商品です。アウディのデザイン言語をもつ真のSUVとなります」
フォッゲンライターはさらに、e-トロンを名乗るモデルのスタイリングについて、A8からはじまる新たなマーク・リヒトのデザインとは少し違ったテイストが与えられる可能性を示唆している。
「e-トロンのスタイリングもリヒトのデザインに近いものですが、パッケージが異なります」と彼はいう。「なぜならフロントにエンジンがないからです」
e-トロンのサイズは、実質的にこのモデルがQ6となる可能性を示しているが、フォッゲンライターによれば、Q6は完全に別のプロジェクトだという。彼はQ6とはQ5をベースにした「4ドアSUVクーペ」であり、Q7の派生モデルであるQ8と同じようなスタイルを持つことになると話す。
そして、e-トロンは「4ドアSUVクーペではなく、スポーティSUV」であり、Q6でないのだという。