メルセデス-AMG CLS 53 新型に試乗 卓越した直列6気筒エンジン搭載 ISGと4WDは標準

公開 : 2018.03.08 11:40  更新 : 2018.03.08 18:38


ISGと4輪駆動システムは標準装備

そして、この過給システムに加えて、エンジンと9速ATの間にはインテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(ISG:メルセデスはEQブーストと呼ぶ)も装備されている。オルタネーター兼スターターモーターにフライホイールが組み合わされたもので、21psと25.3kg-mという小さくないアシストが加わる。

もちろんこのシステムは、吸気圧を高めるわけではないから、ターボラグを直接減らす機能はない。しかし、このISGは、吸気圧を高める電動コンプレッサー用に発電するだけでなく、低回転域での補助はかなり有用なはずで、結果的にターボラグの体感を減らすことに結びつく。

エンジンへの吸気量を高めることが、エンジンの回転速度を高める以上に重要ということなのだろう。恐らく。

このパワーユニットで発生した出力は、ほとんどの場面で後輪へと伝達される。4輪駆動システムが標準装備となり、リアホイールのスリップを検知すると、フロントへも配分される仕組み。E63 AMGとは異なり、ドリフトを楽しむために、後輪駆動のみに固定することは不可能だ。

ちなみに、今回のCLS 53の試乗はスペインで開催となったが、10年ぶりに降雪が記録されたそうだから、4輪駆動システムは丁度よかったかもしれない。また、スノータイヤを履いており、グリップ力やステアリングレスポンスはかなり穏やかになっていると、AMGのエンジニアは話していた。

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