ルノー、EV×自動運転の「EZゴー」でタクシー改革 ジュネーブ
公開 : 2018.03.07 10:10
EZゴー 実際に乗ってみると?
ルノーのチーフデザイナーであるローレンス・ヴァン-デン・アッカーは、このコンセプトカーが「ロンドンタクシーやイエローキャブから直接的な影響を受けたもの」だとしながらも、その運用をより洗練されたかたちに進化させることを目指しているという。
「わたしたちは、より大型のロボタクシーを生み出すことに取り組み始めました。それは黒や黄色のタクシーと同じくらいアイコニックな、しかしそれらよりモダンで洗練された移動手段の表現なのです」
「もし、ライバルのクルマではなくルノーのEZゴーに乗っていただいたなら、そのデザインに魅力を感じていただかなければなりません。そして、いまお見せしているのは、将来的なモビリティにおける、わたしたちのビジョンなのです」
EZゴーが備える大面積のガラスルーフは上下に開閉し、車内外の行き来はフロントから。ヒンジをルーフ上につけたことで、乗員は乗降時に身をかがめる必要がなくなる。車椅子や乳母車でも乗り降りしやすいよう、タラップも備えている。
ヴァン-デン・アッカーが言うには、EZゴーの量産版はフレキシブルなプラットフォームを用いることで、さまざまな都市のニーズに対応できるようになるとか。そのコンポーネンツはルノー/日産/三菱がラインナップする他の自動運転車と共用するといい、その開発コストが、アライアンス2022プランにおける100億ユーロ(約1兆3000億円)の投資には含まれている。「都市に応じて、異なるサイズやデザインを用意することができるでしょう」
電動パワートレインについては、アライアンス内の技術を活かし、ワイヤレス充電も組み込まれると予想される。ルドゥーによれば、走行中でも充電できるインフラさえ整えば、ステーションでの客待ちだけでなく、流しの営業もできるようになるという。