世界初 空飛ぶクルマ量産へ PAL-V社がウェブ販売
公開 : 2018.03.07 20:30
エンジンは2基 離着陸にはスペースが必要
リバティには3つの車輪と、折り畳み可能なローターブレードがルーフに備わる。これは実質的にはふたつのエンジンをもつジャイロコプターであり、そのロータックス製エンジンをベースにした推進機構には、走行用エンジンと飛行用エンジンがそれぞれ1基ずつ搭載されている。浮上用の大型ローターがボディの上部に、エンジンからのパワーを受けて推進力を発揮するブレードがリアボディに設置される。
さらにストロークの短いサスペンションと、リクライニング可能なふたり乗りのコックピットが備わる。
PAL-Vによれば、走行モードから飛行モードへの切替え、またはその逆に要する時間はおよそ5〜10分程度とのことだ。ローターは自動でひろげられるが、リアの推進用ブレードはドライバー自身が引きだす必要がある、2枚のローターブレードをひろげ、推進用のプロペラを引き出せば、飛行準備完了だ。
飛行にはライセンスが必要となる。そして、どこでも離陸/着陸ができるわけではない。PAL-Vによれば、リバティの離陸には障害物のないおよそ90〜200m×200mのスペースが必要とのことだ。小型の飛行場や、ヘリポート、グライダーやウルトラライトプレーン向けサイトなどがその候補地になるとPAL-Vでは話している。