フォルクスワーゲンのトップ 独ディーゼル禁止令を批判 「恐ろしい、不要」

公開 : 2018.03.09 19:10  更新 : 2018.03.09 21:16

ドイツの裁判所が示した自治体によるディーゼル乗り入れ禁止措置への支持について、フォルクスワーゲンのトップは「完全に不要」だと話します。車両の入れ替えが進むことで、大気汚染レベルは改善されるというのです。ディーゼルは生き残ることができるのでしょうか?

もくじ

反ディーゼル機運ひろがる ドイツ以外も続く見込み
大気汚染レベルは改善進む 問題は局所的
大気汚染よりもCO2が問題 ディーゼルはその解決策

反ディーゼル機運ひろがる ドイツ以外も続く見込み

フォルクスワーゲンのハーバート・ディエスは、最近ドイツ連邦行政裁判所が自治体による環境性能の低いディーゼルモデルの乗り入れ禁止措置への支持を表明したことについて、「恐ろしい判断であり、完全に不要」な動きだと話す。

先月末この判断が公表されたさい、裁判所はシュトゥットガルトが通年禁止措置を行うとともに、デュッセルドルフも同様の措置を検討するだろうと述べている。

現状では、この乗り入れ禁止措置は2006年以前のユーロ4適合モデルと、さらに旧式のディーゼルモデルに限定されているが、ユーロ5適合車両を含めるかについても議論が進められている。

これは2015年のフォルクスワーゲンによるディーゼルゲートに端を発した、世界的に広がる反ディーゼルの機運における最新の動きとなる。


パリや、マドリッド、メキシコシティ、それにアテネも、2025年までの都心部へのディーゼル車両の乗り入れ禁止を計画している。一方、コペンハーゲンでは早ければ来年にもディーゼルモデルの市内への乗り入れ禁止を求めている。フランスと英国では2040年までに新車のガソリンとディーゼルモデルの販売を禁止する予定だ。

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