フォルクスワーゲン・パサート・ディーゼルに試乗 燃費/価格考え検証
公開 : 2018.03.10 00:10
「買い」か?
どんなひとにおすすめなのか?
さてこのフォルクスワーゲン パサートTDI、どんなひとに「買い」だとオススメできるかが、わりと明確に見えるクルマではないだろうか、という気がする。
まずパサートというクルマ、ドイツのDセグメントではむしろ少数派といえるFWDだから、RWDのライバルより室内や荷室空間が広い。つまり、そういった実用性の高さにプライオリティを置いた選択をするひとに、まずは向いていると思う。
しかもTDIはエンジンがターボディーゼルだから、燃費とパフォーマンスが高次元でバランスしている。したがって、活発な走りと低いランニングコストを両立させているところが、大きなポイントだといえる。
JC08モード燃費自体は、ガソリンの1.4 TSIの20.4km/ℓと大差ない20.6km/ℓだが、実用域の加速は1.4 TSIを明らかに凌ぐはずだ。しかもそこに、ガソリンと軽油の価格差が加わるから、TDIはランニングコストの点でますます有利、ということになる。
つまり、室内の広さなどに起因する実用性の高さに加えて、パフォーマンスとランニングコストを高次元で両立させたDセグメントカーを求める層には、パサートTDIは「買い」のクルマだといえよう。
TDIハイラインの車両本体価格税込み489.9万円は、ガソリンの1.4 TSIハイラインと比べると34万円ほど高価ではあるが、それはトルキーな加速の快感と、燃料代の差額で補充できるのではないだろうか。