コンパクトSUV、何を買うべき?(3) 決勝ラウンド 前編
公開 : 2018.03.11 16:10 更新 : 2021.03.05 21:43
スカンジナビアンの快適性は秀逸
7台の候補をふるいにかけた予選ラウンドより、残ったこの3台での比較テストの方がしっくりくるように思えた。ロンドン南西部を出発し、ミッドランズを目指す400kmあまりの道のりは、撮影に適し、決勝進出者たちのさまざまなチャレンジを可能にする、空いた道を求めてのことだ。行程は高速道路少々、大半はA級道路で、その後また少々のB級道路。そして、そのほとんどがやはり英国の冬らしく、陰気で湿っぽい灰色に閉ざされた中で進んでいった。
そんな天候を避けるのに最適なのは、どのクルマのキャビンだろうか。その答えは車内のどこに座っているかに多少左右されるが、XC40が一歩抜きんでているのは間違いない。これは最も高いヒップポイントと視点を持つボルボで、最高に安楽な運転席と、最も包み込むようでラグジュアリーな雰囲気のインテリアも備えているのだ。
BMWのシートは驚くほど調整が利くが、幅が狭く、時として快適でないこともある。マツダのそれはやわらかくワイドだが、ボルボほどには、形状がしっくりきて長く乗っていても快適、なものではない。
後編につづく。