メルセデス-AMGプロジェクト1 ニュルブルクリンク最速ラップ更新へ
公開 : 2018.03.12 13:25 更新 : 2018.03.12 16:17
ダウンフォースが決め手 パワーは1014ps以上
ラップタイム更新は、このクルマがもつ675kgものダウンフォースによるところ大きいだろう。最近公開されたマクラーレン・セナのような巨大な固定式リアウイングなしで、プロジェクト1ではこれだけのダウンフォースを確保することに成功している。
ムアースはプロジェクト1の車重は1300kgから1400kgであると明かしたうえで、発生するダウンフォースについて、「車重の約半分に達する」と語っている。つまり、仮に車重を1350kgとした場合、ダウンフォースは675kgとなり、マクラーレンが主張するセナの800kgには届かないということだ。
さらに、セナの場合には249km/hとされている最大ダウンフォースの発生速度も、明らかにされていない。セナやフォードGT同様に、プロジェクト1でもサーキット走行用に車高を下げて、ダウンフォースを増やすことができる。これは、昨年のフランクフルト・モーターショーでの公開以降、明らかにされたこのハイパーカーがもつ多くの特徴のひとつにすぎない。
ムアースはこのクルマの1014psというパワーについても、現時点で1.6ℓV6エンジンがダイナモメーター上で記録した数値にすぎず、実際の出力はこの値に「プラス、プラス、プラス」になると話す。最終的には1116psに届かないまでも、まだどれほどのものになるかは分からないという。