ジャガーI-PACEファーストエディション 高評価なデザインや走行性能 英国価格も判明
公開 : 2018.03.13 11:10 更新 : 2018.03.13 11:48
ジャガーの今後を左右する近未来戦略に、劇的な影響を及ぼすであろう、新しい電動パフォーマンスSUVを遂に体験した英国版編集長のクロプリー。わずかな時間ながら、初めてのテストドライブの結果を見る限り、その幸先は良さそうです。
もくじ
どんなクルマ?
ー 本物のジャガーだと言えるのか?
ー 2基のモーターで400psと70.7kg-mを達成
どんな感じ?
ー コンセプトカー譲りの上質な車内
ー 低重心+トルクベクタリング
ー 印象に残る、精度と正確性の高さ
「買い」か?
ー 未来のジャガーとして、必要な全てを備えている
スペック
ー ジャガーI-PACEファーストエディションのスペック
どんなクルマ?
本物のジャガーだと言えるのか?
イギリスの自動車メーカーによる革新的な電動パフォーマンスSUV、I-PACEは、2016年のロサンゼルス・モーターショーで、コンセプトカーとしてお披露目された。しかし、それから15ヶ月が経ち、ファーストエディションをテストドライブできる今の段階となっても、ふたつの重要な疑問に対する答えは得られていなかった。
ひとつ目は、本物のジャガーと言える質感なのか。
ふたつ目は、ジャガーに相応しい乗り味なのか。
技術開発と設計に巨額を投じてたどり着いた量産モデルによって、遂に、この2項目への答えが導かれることとなる。
I-PACEは、ジャガーとしての冒険的な近未来戦略モデルであることは言うまでもなく、高水準の先端技術によって、多くのターゲット層を刺激し、訴求するというゴールがある。今から70年前、世界大戦後に生まれたスポーツカーXK120や、そのスピリットを受け継いで1968年に登場したXJ6などと、同様な意味を持つと言える。
そして、この疑問に対する回答の糸口が、ジュネーブ・モーターショーに合わせて設定された、今回の試乗会。混雑するジュネーブ空港の誘導路の一角を仕切って用意された、コーナーコーンに計測機能などが埋め込まれた「スマートコーン」が並ぶ、単独走行のテストコースが舞台だ。クルマを見極めるのに必要なハンドリングコースとしての条件をなんとか満たしたレイアウトで、I-PACEの運動性能をわずかながら、味わうことができた。