ジャガーI-PACEファーストエディション 高評価なデザインや走行性能 英国価格も判明
公開 : 2018.03.13 11:10 更新 : 2018.03.13 11:48
2基のモーターで400psと70.7kg-mを達成
従来の概念を覆すようなモデルの、手の内を見せたとも言える今回のテストは、価値のあるものだった。
コースの広さとしては、テストドライブと呼ぶには不十分な内容ではあったが、実際にクルマを走らせることができる初めての機会。洗練されたインディペンデント・サスペンションや超低重心が生む、限界付近でのレスポンスを試す貴重な機会でもあり、おそらく一般道を1600kmも走ったとしても、試すことができない領域にまで踏み込むことができたと思う。
意図的にボンネットの長さを短くし、キャビンフォワードとしたプロポーションは、近年の好調なジャガーに共通するスタイリング。このクルマの場合は、理にも叶っている。クルマの前端部分に、ラバーマウントを介して固定される350kgほどの重さの金属の塊、エンジンを搭載する必要が無いのだ。
エンジンに代わって搭載される、重さ80kgの小ぶりな2基のモーターは、フロントとリアに1基づつ配置されている。その分の余った空間を、キャビンに当てない理由が見当たらない。
ジャガー製のモデルとしては初めて、美しい内燃機関の存在と、発する燃焼音、それにまつわる伝統を手放すこととなる。それらは、オーナーの目と耳への訴求力を高めるため、長い年月をかけて丁寧に仕上げられて来たアイデンティティーとも言えるだろう。
代わって静かな電動モーターが2基、スケートボード状のシャーシの両端にマウントされるI-PACEは、総合で400psと70.7kg-mを達成。0-100km/h加速は4.5秒とされている。
さっそく、その答えを探ってみたい。