ジャガーI-PACEファーストエディション 高評価なデザインや走行性能 英国価格も判明
公開 : 2018.03.13 11:10 更新 : 2018.03.13 11:48
どんな感じ?
コンセプトカー譲りの上質な車内
試乗コースでは、しばらくの間、他のドライバーの運転を観察していた。
派手なステアリング操作による、限界領域でのタイヤのスキール音が常に鳴り響いている。しかし、このロングホイールベースで超低重心のクルマの挙動、ボディロールやタイヤのスライド量などは、至って真っ当に思える。トルクベクタリング・システムが搭載されており、リアドライブであるかのように最大90%まで駆動力をリアタイヤに伝達することができ、目で見る限りは、俊敏に進路を変えることができるようだ。
続いて自分の順番。
運転席に座り、車内の素材の質感に目を配る。
ダブルステッチ仕上げで、上品にカラーコーディネートされている。
光沢の具合も質感が高く、スイッチ類や、ダッシュボードに突き出た一対のダイアル、最も重要なセンターコンソールのロータリーノブも、極めて上質な操作感を得ている。わたしの記憶にあるコンセプトカーのインテリアよりも、ディテールや色使いでは穏やかになっているが、基本的な構造の部分では共通点が数多く見受けられる。
傾斜したセンターコンソールの上部には、上下に大きなふたつのモニターが鎮座し、各機能を統合して操作が可能。ナビゲーションとオーディオが上、エアコンやベンチレーションが下側に別れている。
モニターの裏側には大きな空間が空いており、便利な小物入れなどとして利用でき、手のひらサイズのリッドが中央に備わっている。今回のテスト車両には、3種類のデザインが用意されたシートの内、パフォーマンスシートと呼ばれるものが組み合わされていたが、オリジナルのコンセプトカーを連想させるものだった。
組み立ての甘さなどを指摘するひともいるようだが、これはあくまでもプロトタイプ。仕上げの質はさらに向上するはずだ。