アウディ、合成燃料「e-ガソリン」生産が過去最高60ℓに 長所は?
公開 : 2018.03.13 10:40
e-ガソリン、何がいい?
アウディのエンジニアは現在、テストエンジンで再生可能燃料の燃焼およびエミッション特性を調査している。
アウディe-ガソリンは、非常に優れた耐ノッキング性を備えた高純度な合成燃料として、エンジン圧縮比をさらに高め、効率を向上させる可能性を提供する。
プロジェクトパートナー各社は、中期的にはバイオマスを必要としないように生産プロセスを変更することを目指している。この場合、再生可能エネルギーから生産される十分な量のCO2と水素を、原材料として確保する必要がある。
アウディの代替燃料は、、例えばg-トロンモデルの場合、CO2排出量を、従来の内燃エンジンと比較して最大80%削減することが可能。
これは純粋なe-ガスモード(CNG)での走行をウェル・トゥ・ホイール(原料採掘から使用まで)基準で、従来型ガソリンエンジンを搭載した同じ性能クラスのクルマと比較分析(燃料生産と自動車の通常運転を含むライフサイクルアセスメント)した推定値。
e-ディーゼルも戦略に
アウディe-ディーゼルも、アウディe-フューエル戦略の一部となっている。
ドイツのドレスデンでは、アウディの協力パートナーであるSunfireが、2014年後半から2016年10月まで、この目的のためにパイロットプラントを運用した。
ここではヴェルルテと同様に、グリーン電力をエネルギー源として、水とCO2を原材料として使用。最終製品はBlue Crude(ブルークルード)という名称だったが、これがアウディe-ディーゼルへとつながっている。