アストン マーティン ヴァルキリー兄弟モデル開発 マクラーレンP1のライバルへ
公開 : 2018.03.13 16:10
アストン マーティンがマクラーレンP1やラ フェラーリのライバルモデルを開発中のようです。極秘だった本プロジェクトの一端をCEOアンディ・パーマーが明かしました。ヴァルキリーの成功を受け、再びレッドブルとの協業のもと創り出される100万ポンドのハイパーカーに迫ります。
もくじ
ー 「ヴァルキリーの兄弟」 属するのは新たなリーグ
ー きっかけはヴァルキリーの成功 エンジンはV8
ー さらなるレッドブルとの協業モデルも登場へ
ー 488のライバルも開発中 AMGとの協業も選択肢
ー ますます成長 才能を惹きつけるには創造性がカギ
「ヴァルキリーの兄弟」 属するのは新たなリーグ
アストン マーティンではレッドブルF1チームとの間でこれまで極秘扱いだったプロジェクトを進めている。ラ フェラーリとマクラーレンP1を上回るミドエンジン・モデルの発売に向けた動きをAUTOCARが明らかにしたのだ。
開発チーム内で「ヴァルキリーの兄弟」と呼ばれているこのモデルは、100万ポンド・クラスのハイパーカー市場に新たな基準をもたらすものとして開発が進められており、既に発売されているライバルたちがモデルチェンジを迎える前の2021年ころの発表を目標としている。
ラ フェラーリもマクラーレンP1もその発表は2013年であり、両モデルとも生産は終了しているが、通常こういったハイパーカーのモデルチェンジには時間が必要となる。エンツォとラ フェラーリの間には11年のギャップがあり、今回も同じような空白期間が繰り返されるとすれば、アストン-レッドブル・モデルが彼らに先んじて市場に登場することになるだろう。
アストン マーティンCEOのアンディ・パーマーは、プロジェクトの存在を認めたうえで、「そうです。ヴァルキリーも含めれば、現在われわれにはふたつ以上のミドエンジン・プロジェクトが存在します。この新しいプロジェクトには、スタイリングの独自性やエンジニアリング能力といった、われわれがヴァルキリーから得た全てのノウハウを投入して、市場の新たなセクターへと送り出すことになるでしょう」と語っている。
「ヴァルキリーの兄弟」の名が示すように、レッドブルとともに第2のウルトラ・ハイパフォーマンスカーを作りだすというチャンスは、アストンとエイドリアン・ニューウェイ率いるこのF1チームとの第1のコラボレーションの成功がもたらしたものだ。
ただ単にハイパーカーとして定義されてはいるが、ヴァルキリーが見せるパフォーマンスは、これまでに登場したいかなる量産モデルをはるかに凌駕するものであり、ラ フェラーリやマクラーレンP1、さらにはマクラーレン・セナやいずれ登場するであろうセナGTRといった超弩級のクルマたちが属する、全く新しいリーグにこのクルマを位置付ける。