英BBRチューンのマツダMX-5 1.5に試乗 「さりげなさ」という美学
公開 : 2018.03.14 11:40
どんな感じ?
ターボに頼っただけのチューンにあらず
BBRの美学は、ドライビングエクスペリエンスに反映されている。そして、単にターボに頼っただけのチューンではないことがわかる。また、チューナーによくありがちな「チューンしました」といった押し付けがましさもない。
少しばかり機械的な4気筒エンジンの唸り声の中に、ターボのおとなしい音がする。スロットルレスポンスはほんのわずかに鈍くなっているだろうか。
クラッチはノーマルのままで、電子制御の類も変更されていない。キャビンにも手が入れられたことを示すものは何もない。
BBRはもともと、快活な自然吸気のスカイアクティブ1.5向けのキットを作るつもりだった。しかし、このエンジンはマツダによってうまく開発されており、本気で手を入れたところでそれほど変わらないことが判明してしまった。
過給をしたり、ターボを搭載せず、ECUリマッピングだけで馬力をあげようにもほぼ変わらない。そのため、ターボ化にあたりECUを根本的にプログラムし直すだけでなく、エンジンの高い圧縮比や軽い吹け上がりを実現するカムシャフトのチューニングの複雑さと戦うことになったのだった。