フォルクスワーゲン 毎月新型EVを発表 2022年〜
公開 : 2018.03.14 12:10 更新 : 2018.03.14 12:32
内燃機関もアップデート ディーゼルゲートが後押し
「罰金を支払うことなく規制に適合できるよう、ドライブトレインの設計を行います」と彼はいう。「さらに、従来型のドライブトレインについてもアップデートを進めることで、市街地の環境づくりに貢献できるようにしたいと考えています」
フォルクスワーゲン最高財務責任者のフランク・ウィッターは、このために、従来型ドライブトレイン技術に200億ユーロ(2兆6400億円)の投資を行うことを明らかにしている。そして、ミュラーは、自治体規制当局による内燃機関締め出しの動きを、進歩を妨げるものだとして非難する。
記者会見で、ミュラーはこのフォルクスワーゲンの急速な変革とEVへの注力は、ディーゼルゲートによるものだと認めている。「ディーゼルスキャンダルによって、われわれには劇的な変化が必要だということが明らかになりました。つまり、危機がわれわれを後押ししたのです」
いまだ終息しないディーゼルゲートへの対応コストにもかかわらず、フォルクスワーゲンは2017年に記録的な利益を達成している。2016年の42億ユーロ(5544億円)からは減少したものの、昨年同社が負担したディーゼルゲートに関する裁判費用や、罰金、不正車両の改修に関するクリーンアップコストは32億ユーロ(4224億円)にのぼる。