英国試乗トヨタ・ヤリス(ヴィッツ)GRMN ホットハッチ名乗れる高評価
公開 : 2018.03.16 17:10 更新 : 2021.03.05 18:46
あくまで「硬派」 走り特化型
高速域ではダンパーが落ち着かせてくれるものの、正方形に近い形ゆえ不安定さとの戦いだ。この点、初代フォード・フォーカスRSに似ていないこともない。
このダンパーのおかげで、とても速く走らせることができる。LSDや強力なブレーキのおかげで自信を持ってリアを滑らせることもできる。
多少のトルクステアがあるし、英国の荒れた路面ではフロントアクスルの動きも常に制御しやすいというわけではない。しかし、アクセル操作によりコントロールでき、多くの場面で満足のいくものだ。
ペダルについて言えば、間隔が少々広めにとってあるため、ヒール&トウの操作には足首をひねる必要がある。と言っても、これはラリーカーに乗っているような感覚を与えてくれるというだけだ。
ただし、このスーパー・ヤリスの走りを引き出すのはそれほど単純なことではない。この点については将来のロードテストでより深く追求してみることにしよう。
燃費については、そもそも気にするだろうか? もしあなたがこのクルマを日常使いするほどの物好きだとして、大人しくしている限り9.2km/ℓ前後は走るだろう。だが、一度乗ってしまえば、大人しくするなんて無理だろう。。
また、205幅のタイヤにより最小回転半径が大きくなっており、街中で人に見られながら切り返しをしなければならない可能性があることも付け加えたい。