アストン マーティンのSUV(2) 美しさと実用性を両立したモデルに
公開 : 2018.03.20 06:10
ハイブリッド開発中 ポルシェ・マカンがライバル
ハイブリッドモデルの開発をパーマーは認めているものの、リサーチの結果、ラグジュアリーカーの購入層はプラグインハイブリッドをプレミアムではないと考えているために、同技術は採用されない見込みだ。
この結果、アストンは去年のジュネーブ・モーターショーで公開されたメルセデス-AMG GTコンセプトが搭載するハイパフォーマンス・パワートレインを使用するのではないかとの憶測が強まっている。このハイブリッドユニットはAMG製ツインターボ4.0ℓV8に電気モーターを組み合わせて、システム出力は811psを誇る。DBXはより重いとはいえ、GTコンセプトの0-100km/h加速は3秒以下である。バッテリーは走行中、ブレーキ回生エネルギーとガソリンエンジンの両方によって充電が可能だ。
しかし、パーマーはアストンが、レッドブル・テクノロジーズとともに、ハイパーカーのヴァルキリー向けに開発したハイブリッドシステム(KERSに似たもの)を通じて得たノウハウも強調する。つまり、メルセデスから調達する代わりに、このシステムをベースにしたパワートレインを採用するという可能性もあるということだ。
乗り心地とハンドリングについて、パーマーはポルシェ・マカンを「おそらく、SUVのなかで最高のダイナミック性能をもったモデルです」として、ライバルにあげている。
DBXには、デザインチームがこれまで以上に実用性を重視した新たなアプローチによるインテリアが組み合わされることになる。「無視することができないいくつかの課題があります。その手始めは乗降性です。つまり、乗りこむ必要があるのか、単に座るだけでよいのかという違いです」とパーマーはいう。「多くの点でDBXはアストン マーティンにとって革新的なモデルです。つまり、われわれのやり方をうまく適合させる必要があるということです」