アストン マーティンのSUV(2) 美しさと実用性を両立したモデルに
公開 : 2018.03.20 06:10
セント・アサン新工場 成長のカギ
アストンがウェールズのセント・アサンに建設する新工場で、DBXの量産準備が進められている。アストンの全大型モデルを生産する一方で、この新工場は電動化とサイバーセキュリティの拠点ともなっている。顧客とスタッフのレセプション・エリアの建設が完了するとともに、3つのかつては格納庫だった場所を製造プラントへと改造する工事が全力で進められている。この工場での生産が開始されれば、750人の新規雇用が生み出されることになる。
昨年の新型ヴァンテージの発売に続いて、アストンではラインナップの拡充を図っており、アストンの成長戦略にとって、セント・アサンが持つ役割は重要なものとなる。より多くの販売が期待される新型ヴァンキッシュも年内に発売の予定であり、2019年のDBX、2020年のミドエンジン・スーパーカー、2021年のラゴンダ・サルーン、2022年にはラゴンダSUVが続く予定だ。
2017年初頭にアストンの命運は大きく好転している。この年、DB11の販売好調によって、ここ10年で初めて第1四半期に590万ポンド(8億9600万円)という利益を計上することができたのだ。それ以前には、アストンは2011年以降、毎年赤字決算を続けてきた。しかし最近では、独立したEVブランドとしてラゴンダの名を復活させてもいる。