国内試乗 新型フォルクスワーゲン・ポロ1.0 TSI 個性より安心感
公開 : 2018.03.20 14:30
エッジよりも平均点
サスペンションは硬すぎず、さりとて柔らかすぎずの、まさに中庸を得た感触で、ボディサイズのわりにフラットな感触の乗り心地を提供する。
個人の足として、あるいはファミリーカーとして乗るのに、ちょうどいい感じの硬さではないかと思った。
ではワインディングでのコーナリングはどうかというと、直前に乗ったパサートよりむしろ締まった感じのするステアリングの恩恵もあって、よく曲がるクルマだというのがその第一印象。3気筒エンジンによるノーズの軽さも、その好印象に貢献しているはずだ。
ただし、快適な乗り心地をもたらす脚の反動として、コーナリングスピードを上げていくと、わりと明確にボディがロールする。だからといって不安定なわけではなく、4輪はしっかりと路面を捉えている感触はあるが。
総じて、ワインディングロードを攻めてワクワクする種類のクルマではないが、コーナーの連続も破綻なく、狙ったとおりのラインを辿って安定して走っていく。
それに加えて、前記のようにステアリングのフィールがいいのが、ドライビング好きには好感を与えるのではないかと思う。