フォルクスワーゲンI.D. Rプロトタイプ パイクスピーク前にイメージ画像を公開
公開 : 2018.03.20 19:10 更新 : 2018.04.23 02:14
フォルクスワーゲンが、パイクスピーク参戦マシン「I.D. Rパイクスピーク」のイメージ画像を公開しました。将来的にRバッジをつけたI.D.ファミリーの登場も示唆されています。チャンピオンがドライブする四輪駆動のピュアEV、どんな成績を残すのでしょうか?
もくじ
ー 最新の電動パレートレイン スタイリングはル・マン風
ー 革新的な技術 R仕様のI.D.ファミリーも
ー レース・トゥ・ザ・クラウド チャンピオンがドライブ
最新の電動パレートレイン スタイリングはル・マン風
フォルクスワーゲンは、6月に開催される2018パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムへの参戦を目指してモータースポーツ部門が作り出した四輪駆動ピュアEVのプロトタイプを公開した。
I.D. Rパイクスピークと名付けられたこのモデルは、最新の電動パワートレインがもつパフォーマンスのショーケースとして作り出され、2019年末からドイツのツヴィッカウ工場で量産が始まるEVのI.D.ロードカー・シリーズの先陣をきる最新のハイテクモデルでもある。
フォルクスワーゲンから公表された一連のコンピュータグラフィックによるイメージ画像によれば、この完全電動モデルのスタイリングは現代のル・マンのプロトタイプカーに似ている。巨大なフロントスプリッターに、大型のリアウイングを支持するかのようにリアボディまで引き延ばされたセンターフィン、さらにマルチチャンネルのディフューザーをもつ空力ボディである。
昨年10月、初めてフォルクスワーゲンがパイクスピーク向けに新型モデルの開発を行っていることを認めたあとに、このイメージ画像は公開された。
「I.D.ファミリーによって、われわれは電動モビリティの最前線に立ちたいと考えています」とフォルクスワーゲンでR&D部門を統括するフランク・ウェルシュはいう。「I.D. Rパイクスピークで、世界で最も知られたヒルクライムに参戦するということは、単に象徴的な意味だけでなく、電動モデルの開発作業全体における貴重なテストでもあるのです」