長期テスト フォルクスワーゲン・ゴルフVII GTI(1) 3ドアで学ぶ「古典」
公開 : 2018.03.20 19:40 更新 : 2018.03.20 19:52
「ピュア」の隠し味
われわれは今回、このゴルフGTIを1977年の発売当時のように純粋な仕様でテストしてみたいと考えた。
つまりは、5ドアでなく3ドアモデルに、6速マニュアル・ギアボックスとタータン柄のファブリックシートを選択するということだ。
今までと同様、ゴルフGTIはハイテクかつカスタマイズ性の高いクルマで、オプションを選んでいくとゴルフR以上に高価にすることも容易だけれど、先述の通り、わたしはこのクルマをできる限りピュアに仕立てたいと考えており、仕様決めにはさほどの時間を要しなかった。
最も大きな決断は、1360ポンド(20万円)のパフォーマンス・パックを選択しなかったことだ。もし選べば、多少の重量増と引き換えに245psのパワーと、より太いトルク、LSD、強力なブレーキなどが得られる。
以前に行ったテストによれば確かにこれには値段相応の価値があるが、今回は純粋さをより重視するため他のオプションに予算を使うことにした。例えば、830ポンド(12万2500円)のアダプティブ・ダンパー付きのダイナミック・シャシー・コントロールなどだ。
納車からの1週間の時点で、朝の冷気による窓の曇りをすぐに取り払ってくれる295ポンド(4万3000円)のクライメート・ウインドスクリーンが良い投資であったと判断できた。また、265ポンド(3万9000円)のリアビューカメラも、新デザインのリアバンパーや2本出しのマフラーを綺麗に保つためには有効だろう。
オニキス・ホワイト・プレミアムと呼ばれる気取った名前のこの塗装は990ポンド(14万6000円)の贅沢なオプションだ。また、18インチのアロイホイールは495ポンド(7万3000円)だ。
このカラーはわたしのお気に入りだが、ホイールの選択はこのクルマの外装における疑問点のひとつだ。18インチはこのクルマには少々小さすぎるような気もするが、より大きなホイールにするとこの素晴らしい乗り心地が悪化するかもしれない。おそらく、将来より大きなホイールに変更するだろう。