BMW、全モデルのCO2排出量/燃費数値を引き上げ 「リコールとは無関係」と主張
公開 : 2018.03.22 10:40
排出量改定はリコールとは無関係 F80 M3は製造中止
BMWでは、内部調査の結果、ラボでのテスト結果よりも、実際の運転中のCO2排出量が多いことが明らかになったとして最近行った1万1700台のリコールとの関連は示していない。
2月にリリースされた公式発表で、BMWは「正しくプログラムされたソフトウェアが、互換性のないいくつかのモデルで誤って使用されていた」と述べている。
BMWではこの内部調査の結果について当局へ報告しているが、現段階ではいかなる司法手続きも行われていない。ドイツ連邦自動車局(KBA)は、リコール対象のモデルで使用されていたソフトフェアについて、「ディフィート・デバイス(=検査時だけ有害排出物質を減らす装置)とは考えていない」と話している。
BMWは、WLTPテストをパスするための新たな粒子フィルターが必要だとして、既に今年8月でのF80 M3の生産中止を決定しているが、同社スポークスマンがAUTOCARに語ったところでは、現行モデルにこの粒子フィルターを追加するのは、コスト的に見合わないかも知れないとのことだ。
BMWでは各モデルの価格についても若干の引き上げを行っているが、スポークスマンによれば、これは通常の価格改定だという。