試乗 ポルシェ718ボクスターGTS 装備、価格に見合う?

公開 : 2018.03.22 11:55  更新 : 2018.03.24 18:32

どんな感じ?

ポルシェゆえ、快適性への期待

車高が低くなっているにも関わらず、不快さは一切なかった。PASMのおかげで、このGTSはボディの動きとキビキビとしたホイールの動きが素晴らしい調和を見せた。アクセルの踏み加減に完ぺきなレスポンスを示し、ミドシップのスポーツカーとは思えないほどミスに対する許容性が高い。

これほどの大径ホイールを履いていても不快な硬さではなく、トラクションも限界を迎えるまで非常に正確だ。もともと素晴らしい正確さを誇る電動式ステアリングのセッティングに手が加えられていないことも良い。

GTSパッケージに付属する装備のひとつに、トルクベクタリングがある。これはコーナリング時に軸となる内輪にブレーキをかけることで旋回を補助してくれる。LSDとの組み合わせにより、ワインディングロードが華麗なコーナリングの舞台となるのだ。確かにリアのブレーキの磨耗は大きくなるが、十分にその価値がある。

吸気音の差がわかるほど大きなインテークと可変ジオメトリーのターボチャージャーのおかげでこの2.5ℓ水平対向4気筒エンジンは370psと43.8kg-mを発揮する。これはボクスターSと比べて15psと1kg-mの増強だ。これは決して格段なパワーアップとは言えない。また、先代ボクスターGTSの甘美な自然吸気エンジンと比べると26psと5.1kg-mのアップだ。

ただし、重要な点がある。

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