シトロエンC4カクタス2018年型に試乗 新型ならではの変更点さぐる
公開 : 2018.03.22 20:40 更新 : 2021.03.05 21:43
インテリア 気になるところ
インテリアはとてもシンプル。ダッシュボードの触感は高級だが、その下のほとんどは安っぽいプラスティック製だ。ミニマルなデザインは特徴的で落ち着いたようにも見える一方で、現代のクルマらしいテクノロジーが無く寂しすぎる印象も受ける。これはほとんどの機能がタッチスクリーンで動作するからなのだが。
PSAグループの7.2インチのタッチスクリーン式インフォテインメント・システムは操作のし辛さから長らく低い評価を受けていたが、技術の進歩により反応の遅れはほぼ無くなった。
ただし多くのひとにとっては温度調節までスクリーン上で行うというのは少々やりすぎではないだろうか。ボタンとダイヤルによって調節する方がより自然に感じた。
今回テストしたのは一番上のグレードであり、あらゆる装備がついていた。カーナビ、リアのパーキングセンサー、バックカメラ、パノラミック・ガラスルーフ、有色リアウインドウなどに加えて、車線逸脱警告やブラインドスポット警告などの安全装備だ。
「買い」か?
「わたしだけ」を求めるひとに
シトロエンは、新しいサスペンションやシートによってC4カクタスをより快適にするという目的を達成した。このクルマはほぼ全ての点においてライバルに負けているところがあるが、一方でエアバンプが廃された今も市場において最も個性的なクルマのひとつであることも事実である。
万人向けのクルマではないが、見た目においても乗り味においてもひとと違うクルマを求める向きには価値あるリーズナブルな選択肢だと言える。