ダラーラ・ストラダーレ試乗 初のロードカー市販 乾燥重量855kgに400ps
公開 : 2018.03.26 11:10 更新 : 2018.04.05 15:45
「買い」か?
手放しに褒め称えるのは難しい
このストラダーレは、ダラーラ社の持つ技術的な高さを示す絶好の広告塔であると共に、創業者自身の名前を冠したロードカーを生み出したい、という願いを叶えたクルマでもある。
もちろん、単に象徴的なクルマではなく、量産モデル。この先4〜5年の間に600台以上の生産を計画しており、既に70台が契約済みだという。
そして、社の上級幹部は、さらなるロードカーの計画を認めており、このクルマはこれから引き起こされるビックプロジェクトの序章になるのかもしれない。
ストラダーレの走行性のは極めて秀逸なものには違いない。しかし、その価格などを考えると、手放しに褒め称えるということも難しい。
価格が近似するフェラーリ488と比べると、エンジンのシリンダーは半分だし、実用性の面では比較にならない。一方で、新しくアップデートされたロータス3イレブン430は、ほぼ同等のパワーウェイトレシオと本気度の高いトランスミッションを備えていながら、価格はほぼ半分。もちろん、ダウンフォースはストラダーレにはまったく及ばないが。
ダラーラによると、これまでに契約した内の1台はスウェーデンに納入予定とのこと。ディーラー網がないから、オーナーはパーツ交換やメンテナンスのために、遠方のファクトリーとやり取りしなければならないだろう。
さまざまな合理的な視点で考えると、ここまでピュアなクルマがどの程度受け入れられるのか、どうしても疑問が残るのだった。
ダラーラ・ストラダーレのスペック
価格 | 13万0037ポンド(1951万円/税別) |
全長×全幅×全高 | – |
最高速度 | 278km/h |
0-100km/h加速 | 3.2秒 |
燃費 | – |
CO2排出量 | – |
乾燥重量 | 855kg |
パワートレイン | 直列4気筒2300ccターボチャージャー |
使用燃料 | ガソリン |
最高出力 | 400ps/6200rpm |
最大トルク | 50.7kg-m/3000-5000rpm |
ギアボックス | 6速マニュアル |