GLC F-セルの運転はどんな感じ？（1）

GLC F-セルには4つのドライビング・モードが設定される。ハイブリッド・モードでは、燃料電池セルからの電力と、リチウムイオン・バッテリーに貯められた電気を組み合わせて使用するが、F-セルとバッテリーの各モードでは、それぞれを独立した電源として使用することになる。チャージ・モードでは、燃料電池スタックで発生した電力の一部を使って、バッテリーの充電を行う。

複雑に思うかも知れないが、GLC F-セルの運転は他の現代のEVとほとんど変わるところはない。スタートでは電気モーターの豊かなトルクが急激に立ち上がり、その加速は素早く、そして無音だ。

われわれの初試乗は、メルセデスの開発エンジニアがステアリングを握って、シュトゥットガルト南部にあるメルセデスのR&Dセンター周辺に拡がる30kmほどのカントリーロードで行われた。

GLC F-セルの走りは素晴らしく洗練されており、最高速度でもキャビン内は非常に静かだ。パワーはシームレスに提供され、ドライビング・モードの切り替えを行ってもそれは変わらない。唯一気になったのは、燃料電池スタックへ水素を供給するポンプが発する振動である。これは、トヨタ・ミライを含む、われわれが運転したことのあるFCVに共通する点だった。

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