新型ロールス・ロイス・ファントム試乗 類を見ない高級感と高品質 不動の最高峰
公開 : 2018.03.28 11:40
0-100km/h5.1秒でも、エンジンの存在は彼方
クルマが動き出すと、6.75ℓエンジンの存在ははるか彼方に感じられる。ちなみに新しいファントムでは、ドライブシャフトを追加して、フロントタイヤを駆動させることも可能となった。
メカニカルな要素は目につかないように配慮しているためか、タコメーターも備わらない。その代わりに、どの程度パワーに余裕があるのかを教えてくれるメーターが付く。
普通に運転する範囲なら、潜在能力の30%も使えば充分な走りを披露してくれる。しかし、40mmはある分厚いフロアカーペットめがけてアクセルペダルを踏み込めば、0-100km/h加速を5.1秒でこなす。
この数値はわれわれのお気に入りのホットハッチ、ホンダ・シビック・タイプRに勝る加速力だが、1700rpmで91kg-m以上ものトルクを発するのだから当然だろう。
今回、ロールス・ロイスはねじれ剛性を高めた、オールアルミニウムによる新しいスペースフレーム・プラットフォームを発表した。そして、アダプティブダンパーとエアサスペンション、アクティブアンチロールバーによって支えられる。
加えて4輪操舵も装備しているが、俊敏性を高めると言うよりも、全長5.76mに及ぶ大きなボディの、狭い道での取り扱いを改善する目的だと言っていい。
難敵と言える英国の道だが、ファントムはどう立ち向かうのか。