試乗 BMW小型SUV「X2」 ディーゼルでもスポーティ ほかとは違う選択肢
公開 : 2018.03.27 11:10
クロスオーバー? ハッチバック?
X1と比較して、X2のボディサイズがどの程度違うのかと言うと、全長は20mm短く、全高は69mm低い。MスポーツのVDCサスペンション搭載車の場合は、79mm低くなる。
下げられた車高の助けもあり、一般的な走行感覚を得ているから、クロスオーバーと呼ぶことに違和感はない。あるいは、SUV風のアピアランスを持った、大きな5ドアハッチバックだとも考えることができる。例えばごく一般的なクルマ、日産パルサー(日本未導入)と比較すると、キャラクターは陰と陽ほど異なるが、全長は25mmも違わないし、全高も10mm程度しか違わない。
でも、わたしの場合は、どうしてもかつてのBMWが懐かしく感じてしまう。もはやクルマに興味を示すとき、クラスやボディ形状の分類などはあまり意味を持たない時代になったのかもしれない。
X2のドライビングポジションは、一般的なハッチバックとほとんど同じ。着座位置は幾分高めだが、調整幅はかなり大きい。ステアリングホイールの調整しろも充分で、適正な位置にあり、インテリアの質感もこのクラスとしては高級志向な仕上がりになっている。
同価格帯のコンパクトプレミアムSUVの中では、快適性や素材の上質さではトップというわけではないが、ダッシュボード周りのステッチのコントラストや、光沢が美しいセンターコンソールのトリムパネルなど、雰囲気は良い。
販売には直接つながらない点かもしれないが、運転席からの視界も良い。通常のハッチバックと比較して着座位置の視点には大きな違いがなくても、グラスエリアの見切りが良いから、一層そう感じるのだと思う。