試乗 BMW小型SUV「X2」 ディーゼルでもスポーティ ほかとは違う選択肢
公開 : 2018.03.27 11:10
BMWらしいドライビングフィール
リアシートは、大人でも充分なサイズがあり、頭上の空間も膝先も、足元の空間にも不満はないが、日産パルサーやヴォクソール(オペル)・アストラほど広々というわけでもない。ラゲッジスペースは並のハッチバックよりも広く、470ℓ確保されている。
しかしX2の真骨頂は、ダイレクトで正確なドライビングフィールに尽きる。
今後モデルレンジの拡充に合わせて、よりパワフルなエンジンの選択も可能となるだろうが、189psを発生する中間グレードの20dでも、X2をレスポンシブに加速させてくれる。
BMWの2ℓディーゼルは、レッドゾーン手前の1500rpm付近のレスポンスが特に良好。ほかのBMWのディーゼルと同様に、組み合わされる8速ATの変速タイミングも賢く、滑らかに厚いトルクを伝達する。
ドライビングモードは、スポーツ、コンフォート、エコプロの3種が備わり、エンジンやAT、スタビリティコントロール、パワーステアリングに加えて、アダプティブダンパー装着車の場合はダンパーも、設定が切り替わる。任意に調整できるインディビジュアルモードなどの用意はないが、ほかのクルマと違って、標準の設定で不満を感じることはないだろう。
ありがたいことに、スポーツモードを選ぶと、エンジンとドライブトレインの設定はよりシャープなものに変わるが、サスペンションとステアリングの設定は大きく変更が加わらないようだ。英国の道に適した設定を、BMWは組み込んでくれた。