2018年型フォルクスワーゲン・トゥアレグ 試作車に試乗 サイズ感じぬ動的性能
公開 : 2018.03.27 18:10
フルモデルチェンジしたフォルクスワーゲン・トゥアレグのプロトタイプに試乗しました。搭載エンジンは3.0ℓV6ディーゼル。ボディサイズこそ大きくなりましたが、4輪操舵などの技術を用いることで、大きさを感じさせず「VW史上最高のSUV」という評価です。
もくじ
どんなクルマ?
ー 車体、大型化 新技術で相殺めざす
どんな感じ?
ー パワートレイン詳細 悪路も考慮
ー 大きさ感じさせず シャシーが要因
「買い」か?
ー 「現時点ではVW過去最高のSUV」
スペック
ー VWトゥアレグ3.0 TDI プロトタイプのスペック
どんなクルマ?
車体、大型化 新技術で相殺めざす
フォルクスワーゲンが初めてのSUVであるトゥアレグを発表したのは2002年のことだった。それから16年、VWは2世代のトゥアレグで100万台近くの売り上げを達成した。
この成功体験を元に、VWは20年前には1台も存在しなかったSUVのラインナップを大小4車種まで拡大した。
この3代目トゥアレグはその4兄弟の長男にあたり、VWのフラッグシップでもある。市場の勝者であることを象徴するように、最新技術を満載して世に送り出してきたのだ。
アウディQ7やポルシェ・カイエンなどVWグループの他の4×4と同様に、このクルマもMLBプラットフォームを採用しているが、トゥアレグはQ7やカイエンの名前を変えただけではない。
ホイールベースはQ7よりも70mm短縮され、シャシーもチューニングしなおされている。VWによれば、新型トゥアレグは先代よりも77mm長く44mm幅広いにも関わらず軽量化を果たしているらしい。
世界的なSUV人気の影響で、自動車メーカー達はこぞってSUVの開発に力を注いでいる。初期の4×4車は大きく鈍重で、重心も高かった。もちろん最近のモデルも例外ではないが、シャシーの改善など新技術によってその欠点を打ち消すことができるようになった。この新型トゥアレグはその代表格である。
このことは、もしこのクルマを買ったらよくわかるだろう。ベースモデルでは金属製コイルスプリングにパッシブ式アンチロールバーの組み合わせだが、オプションでエアサスペンションや後輪操舵を追加することもできる。
さらにこのふたつを選べばアクティブ式のアンチロールバーも選択肢に追加される。これらの装備を追加すると、車重や重心高を感じさせない走りを実現できる。