フォルクスワーゲンのディーゼル不正 改修後40%に不具合 スレーター・アンド・ゴードン調べ

公開 : 2018.03.30 07:10

米国では巨額の罰金 フォルクスワーゲンも調査へ

米国で争われた同様のケースでは、民事と刑事の双方でフォルクスワーゲンには140億ドル/約98億ポンド(1兆4840億円)の支払いが課された。

英国における訴訟でも、大西洋の反対側で被害を被ったオーナーたちは、同程度の支払いを求めるだろう。

フォルクスワーゲンでは、米国と欧州の状況は異なるとの見解を崩しておらず、顧客からの指摘事項については「非常に慎重に」調査を行うとしながらも、改修を行っても、エンジンの動作に悪影響はないとの主張を堅持している。

昨年AUTOCARが行った調査によって、ディーゼルゲートに対する「改修」を受けたクルマでは、燃費が悪化するとともに、CO2排出量も増加していることが明らかとなっている。

フォルクスワーゲン・ディーゼル・カスタマー・フォーラムのレポートは、改修を受けた2.0ℓディーゼルエンジン・モデルのオーナーたちが、故障と機械的な不具合を経験したことを報告している。

フォルクスワーゲンでは「妥当な」顧客の懸念に対しては、「信頼される企業として、責任をもって迅速に行動する」と述べている。

さらに走行距離16万マイル(25万7500km)以下で、かつ過去24カ月以内に改修を受けた車両に対しては、潜在的な不具合についての調査を約束している。

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