2.3ℓの4気筒エコブーストも悪くない

ただ正直に言って、アクティブ・エグゾーストがもっとも大音量を発する反社会的な状態では特に、自分の子供心をくすぐるような、魅力的なものには感じられなかった。ジャガー・ランドローバー製の5ℓスーパーチャージドV8ほど騒がしいものではないけれど。

今回は、2.3ℓの4気筒エコブーストエンジンに10速ATを組合せた、社会的にも配慮されたモデルを試す機会もあった。もちろん、大きく荒々しいV8を積んだ兄弟と肩を並べることはできないとしても、パワー不足を感じさせるほどでもなかった。

こちらの最高出力は290ps、最大トルクは44.8kg-mを発生させ、0-100km/h加速も5.5秒と充分だと思う。

ツインスクロールターボのお陰で、最大トルクは3000rpmから湧出するし、V8よりも身近なクルマに感じられる。ATの変速もズムーズで、キックダウン時も期待通りの段数へ変速してくれる。パドルシフトを用いれば自由自在にトランスミッションをコントロール可能だ。

気になる点を上げるとすれば、目一杯加速している際のシフトアップの動作が、やや遅く感じられたくらいだろう。

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