ジャガーF-PACE SVR 550ps マカン・ターボに対抗 ニューヨーク・モーターショー

公開 : 2018.03.28 18:10

直線以外も得意 足まわりは専用設計

同じV8エンジンの575ps仕様ユニットは、F-タイプ SVRとレンジローバー・スポーツSVRに搭載されてきた。さまざまな仕様でジャガーランドローバーのモデルにひろく使用されてきたが、今回SVOのエンジニアリングチームでは、SUVの動力性能にあわせた専用のキャラクター設定を行ったという。

ジャガーでビークル・インテグリティ担当のチーフ・エンジニアを務めるマイク・クロスは、F-PACE SVRが直線だけを得意とするモデルではないことを伝えるのに苦労しているようだ。彼は「エンジンのパフォーマンスに見合ったハンドリングと敏捷性も備えたモデルです。ステアリングから専用設計のサスペンション・セッティングまで、全てが特別な設定となっています」と語っている。


このクルマの動力性能のカギは、ジャガーがもつリアのElectronic Active Differential(EAD/エレクトリック・アクティブ・ディファレンシャル)だ。F-PACEでこのシステムを搭載するのはSVRが初めてとなる。もともとF-タイプ向けに開発され、SVRバージョンでも重要な役割を果たした。四輪駆動の各タイヤに最大トルクを供給する制御システムだと考えればいい。EADには、アダプティブ・サスペンション、電動パワーステアリングと、さまざまなドライビング・モードをもつF-PACE SVRにあわせた専用のチューニングが施されており、「ダイナミック」と呼ばれる最も過激なモードでは、ギアシフトが速くなるとともに、スロットルのレスポンスが向上し、ステアリングもよりクイックになる。

さらにジャガーでは、SVRにはスタンダードなF-PACEに対して、フロントで30%、リアで10%、レートを高めたスプリングを採用しており、新たなアンチロールバーとの組み合わせで、ボディロールを5%削減したという。

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