キアK900 北米市場向けの新旗艦サルーン、新技術アピール ニューヨーク
公開 : 2018.03.29 20:40 更新 : 2021.03.05 21:36
このK900、キアの新型フラッグシップです。エクステリアは数世代前の日産車を思わせるデザインながら、インテリアに導入された新技術には興味深いものもあります。高級サルーンの位置づけで、北米市場向けの新旗艦モデルとなります。
K900、米市場の新たな旗艦に
NYショーにキアが持ち込んだのは、アメリカ市場における新たな旗艦モデルとなる高級サルーンのK900だ。
日本はいうまでもなく、欧州、少なくとも英国市場へも導入される見込みのないモデルだが、エクステリアのデザイン言語やキャビンのハイテクは、欧州でも販売される今後のキア車に影響を及ぼすだろうと見られる。
外見では、大ぶりなグリルが幅を利かせるフロント周りと、全体的にソフトなラインが特徴。室内では、12.3インチのTFT計器盤と、9.7インチのヘッドアップ・ディスプレイを装備する。
液晶メーターには、駐車時やタイトなスペースを通り抜ける際にナビゲーションしてくれる360°サラウンドモニターの映像を投影可能だ。加えて、新型のブラインドスポット・モニタリングシステムは、方向指示器を操作した際、隣接車線のライブ映像をドライバーに提供。
このほか、レーンキープ・アシストや前方衝突被害軽減アシスト、渋滞警告といった、最近では一般的な運転アシストデバイスも揃う。
同乗者を含めた乗員が車外へ出ようとした際に、後方からの接近車両などの障害があると警告する機能も装備された。
エンジンは、同社のスティンガーにも搭載される3.3ℓV6ツインターボで、370psと52.0kg-mを発生。8段ATを介して四輪を駆動する。
静粛性には力を入れており、遮音材をふんだんに使っているが、洗練度を高めるのに一役買っているのが構造用接着剤だ。生産はスティンガーと同じく、韓国/所下里工場で行われる。