トヨタ新型RAV4 佐伯禎一チーフエンジニアに5つの質問 ニューヨーク・モーターショー
公開 : 2018.03.31 10:10 更新 : 2021.01.28 18:34
かつて一世を風靡したライトクロカンの代表格、RAV4。先代が正規に導入されなかったこともあり、日本では影の薄い存在となっていましたが、新型は国内販売の再開が予定されるトヨタの自信作です。果たしてそれはどんなクルマなのか、開発リーダーに尋ねました。
もくじ
ー 開発時に主眼を置いたこととは?
ー 「ディーゼル愛好家」に言いたいことは?
ー プラグイン・ハイブリッド版の準備は?
ー RAV4はファン・トゥ・ドライブなる?
ー 将来的に、より高性能な仕様を?
開発時に主眼を置いたこととは?
「個人的な最大の課題は、真のSUVであることへの回帰です。どこで暮らしていようが、どのような状況に置かれようが、誰もが信頼できるSUVであることにフォーカスしたいと思いました」
「オフロードでお使いになるお客様は、あるいは少数派かもしれません。それでも、その方々ができること、それをするのに充分なほどクルマがタフで高性能であることを知っていただくことが、わたしにとっては重要なのです」
「ディーゼル愛好家」に言いたいことは?
「新型ハイブリッドは、優れた燃費性能を備えながら、ドライバーのインプットに完璧なまでに応えてくれます。それは、通常のガソリンエンジンでも不可能なことです」
プラグイン・ハイブリッド版の準備は?
「今のところ、RAV4のプラグインは開発していません。というのも、この手のクルマではパワーやパフォーマンスに加え、価格設定やいかにしてこのクラスに合わせるかも考慮しなければならないので。そのバランスが成り立つとは、まだ思えません」
「ですが、テクノロジー自体は転用しやすいものですから、時が来たなら検討することは実に簡単ですよ」
RAV4はファン・トゥ・ドライブなる?
「もちろんです! わが社の匠システムをもって、ドライバーたちはデータではなく人間の感覚に基づいて走りのキャラクターを決めています。ステアリングフィールやシャシーのフィールは今やわたしたちの重要課題であり、それが先代モデルからのフィロソフィーのシフトといえます」
将来的に、より高性能な仕様を?
「現在、わたしたちの手元には新型のハイブリッドがあり、スポーティなシャシーと組み合わせることもできます。今後、その方向性を突き詰めていくことは可能です」