自動運転で事故 誰の責任? 国土交通省の見解は 報告書を読み解く

2018.04.02

自動運転中に事故をしてしまった場合、責任は誰に? ウーバー事故の渦中、国土交通省が平成28年から平成29年にかけて実施した「自動運転における損賠賠償責任に関する研究会」が平成30年3月に報告書を取りまとめました。これを読み解きましょう。

text:Momota Kenji(桃田健史)

もくじ

自動運転で事故 誰の責任なのか
世界での実情把握から現実解を探す
国交省の研究 報告書を読み解く

自動運転で事故 誰の責任なのか

自動運転で事故が起こったら、誰の責任なのか?

製造/販売した自動車メーカーなのか。それとも自動運転のレベルに応じて運転者の責任もあるのか。また、ハッキングされて誤作動した場合はどうなるのか?

一般論として、自動運転の「責任の所在」について多くのひとが疑問を持っている。

そうした中、国土交通省が平成28年から平成29年にかけて実施した「自動運転における損賠賠償責任に関する研究会」が平成30年3月に報告書を取りまとめた。

3月半ば、ウーバーがアメリカの公道での実証試験中に人身死亡事故を起こしたこともあり、日本でも「自動運転の事故の責任」に関する社会的な関心がちょうど高まっていた時期にこの報告書が公開された。

記事に関わった人々

  • 桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?

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