マツダCX-5 2018年型マイナーチェンジ車 2017年との違い、試乗の印象
公開 : 2018.03.31 09:50
CX-5 2.5ℓガソリン車の変更点
これは大改良である。内部抵抗軽減等の全般的な改良も加えられているが、何しろ気筒休止機構採用である。
ディーゼルに比べると今ひとつ突っ込み具合があまい感のあったマツダ・ガソリンエンジンもいよいよエコ時代の先頭グループをターゲットにしたようだ。あるいはSPCCIのスカイアクティブXへの布石なのかもしれない。
気筒休止機構のメリットは吸気抵抗と熱損失の低減。4気筒のうち2気筒を休ませれば働いてる気筒は休んでる分も合わせて倍の仕事をしなければならない。つまり4気筒時の倍の空気を吸い込むわけだ。
となればスロットル開度倍増。吸気抵抗の大元になるスロットルが大開きになれば効率は向上する。熱損失は総発生熱量に対する燃焼室/シリンダー面積の半減により、逃げる熱量が減るため。
と文字にすると面倒だが、ある条件下での燃費向上には有用である。なお、気筒休止は油圧ラッシュアジャスターによって吸排気バルブ共に全閉維持とすることで行っている。
また、単気筒爆発力が大きく、なおかつ爆発回数が半減するため、トルク変動が大きくなりやすいが、4気筒稼働時と同等の滑らかさを維持するため、トルコンに新たに振り子ダンパーを追加している。