JLRのエグゼクティブ・ディレクター、どんな仕事? インタビュー

公開 : 2018.03.31 18:10

番外編 ロジャースが強く意識する3台

ニック・ロジャースはオークションミニ・コンバーチブルを買ったばかりだ。あるとても特別な理由で。

このクルマが開発中だった1990年代の初め、ロジャースがBLの新進気鋭のエンジニアだったころ、彼は通称「トロイ・プロジェクト」のボディ・エンジニアリングの担当になった。

彼は言う「わたしはボディ・エンジニアにはなりたくなかったんです。でも、素晴らしい仕事だということがわかりました」

ロジャースのカー・コレクションはJLRに偏っている。主だったところでは、ジャガーXK120とランドローバー・シリーズ1だ。

ともに1940年代後半の独創性の時代を象徴している。彼はこのクルマに畏敬の念を抱いている。

「世界的に大流行するほど素晴らしい実用車をデザインすることを想像して見てください。あるいは戦争直後の時代に、70年後の今日でも通用する190km/hを超えるスポーツカーを作ることを」

ロジャースは過去に執着しているわけではない。彼の打ち合わせ部屋の壁にはアインシュタインの言葉が貼ってある。

「問題を作りだしたのと同じレベルの頭脳では、その問題を解くことはできない」

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