はじめてのM

もちろん性癖の話ではなく、スペシャルなBMWのことである。ここではうれしい話をお伝えできる。Mモデルの中でも最高の部類に入るクルマが、現在なら最も安く買えるMモデルなのだ。E46のM3が、5000ポンド（75万円）で手に入るなんて夢のような話じゃないか。ただし、これは底値で、どうやら値上がり傾向が始まっているようだが。

M3としては3代目に当たるそれは、ルックスもさることながら、走りのクルマとしてしばしば最高レベルの評価を与えられる一台。この上ない直6エンジンと、素晴らしくバランスのとれた後輪駆動ならではのハンドリングを備え、インテリアもいまだに魅力的だ。

走行16万km程度の初期モデルなら8000ポンド（120万円）といったところだが、低走行なら1万2000ポンド（180万円）ほどに跳ね上がる。ただし、ハイパフォーマンスカーには共通して言えることだが、重視すべきは走行距離より、メンテナンス状況やコンディションだ。

概ね信頼性には不安のないE46だが、トランクフロアの亀裂にはご注意あれ。新車販売から10年まではメーカー保証の対象だったので、しっかり直してあるか履歴をチェックしたい。もしも修理されていない、もしくは確認できる書類がないのならば、できれば詳しい人間を伴って現物を確認した上で、購入の検討に入ることをおすすめする。

すべての画像をみる　全9枚