はじめての○○購入ガイド 前編

公開 : 2018.04.07 06:10  更新 : 2021.02.17 17:44

はじめてのTVR

TVRを買う、なんて言っただけで正気を疑われるかもしれない。気まぐれで故障が多く、修理費は高く、遠からずエンジンがブローするからやめておけ、と説得されるのがオチだ。しかし、そうしたTVR評が、都市伝説のような真偽の不確かなものに過ぎないことを、トラブルも無くタスカンサーブラウで週末を楽しむオーナーが、英国中に数多くいるという事実が証明している。

モダンTVRの世界に、最も出費を抑えて仲間入りする方法は、キミーラを購入することだ。ローバーV8ベースのユニットを積み、1990年代から2000年代初頭に生産されたロードスターである。TVRの専門家の中には、ごく初期モデルを避け、1997年以降のものを進める、という意見もある。

価格は1万ポンド(150万円)からといったところだ。エンジンでは、ヘッドガスケットの傷みとカムシャフトの摩耗に注意。しかし、それ以上に深刻な問題となるのはシャシーの腐食だ。もしそうなれば、それこそ修理費がバカにならないので、購入前には専門家のチェックが欠かせない。

もっと知名度の高いモデルを、というならタスカンだろう。1999〜2006年に生産され、自社開発の直6を搭載するモデルだ。登場時にはトラブルも発生したスピードシックス・ユニットだが、専門店などが改良を重ねることで信頼性を得るに至った。リビルトエンジンを積んだ中古車も多いが、価格は3万ポンド(450万円)ほどを見込む必要がある。

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