マレク・ライヒマンへの質問 アストン マーティン・ラゴンダ デザイン責任者
公開 : 2018.04.07 16:10
ラグジュアリーEVブランドとして再出発を果たしたラゴンダ。そのデザイン責任者にインタビューをしました。彼はロールス・ロイスやベントレーなどはもう過去の遺物であり、シリコンバレーのお偉方が乗るべきクルマはこの新生ラゴンダだと考えているようです。
もくじ
ー ラゴンダの裏に隠された思想は?
ー 完全電動化を選んだ理由は?
ー テスラはデザイン面でEVのアドバンテージを生かせた?
ー なぜラゴンダはそこまで先鋭的?
ー アストン マーティンとの差別化は?
ー アストン マーティンのサブブランドになる?
ー ラゴンダは並外れたものとして認められる?
ー どんな反応を想定している?
ー 現代のラグジュアリーとは?
ー マイバッハはどうしてロールス・ロイスとベントレーへの挑戦に失敗した?
ー この事業はスタートアップ?
ラゴンダの裏に隠された思想は?
「ラゴンダは未来のラグジュアリープロダクトのゲームチェンジャーです。ラグジュアリーの可能性と、未来の姿を表しています」
「世界は今、変化を続けています。しかし、ラグジュアリーはどうでしょう。いまだに伝統に縛られています。ラグジュアリーとテクノロジーはまだ繋がってはいないのです」
「ロールス・ロイスを見てみましょう。世界でもっともラグジュアリーなクルマです。ルーツ、つまり存在意義に従って、馬車を起源とし、未だに馬に代わる内燃機関、乗車スペース、トランクを備えています。これはラグジュアリーとして、完全なパッケージングだとは言えません」
完全電動化を選んだ理由は?
「電動化により、特にレイアウトの自由度が増します。バッテリーのような重量物と動力源を好きなところに配置できます。歴史に縛られることはありません。全く異なる考え方、自由な発想が可能になるのです」
テスラはデザイン面でEVのアドバンテージを生かせた?
「いいえ。彼らの製品は、言わば見た目のよくないラピードのようなものです。ラピードと同じようなシルエットではありますが、これでは電動化のアドバンテージを生かし尽くしていると言えるでしょうか?私は言えないと思います」
「技術的な点から見て、ラグジュアリーとテクノロジーを組み合わせて、抜きん出ているメーカーはありません。
しかし、テスラは電気自動車への認識を変えました。これはテスラの功績です。これがなければ、電気自動車の未来は暗かったでしょう。テスラは私たちに理解できる形で未来のテクノロジーを推し進めたのです」