長期テスト アストン マーティン・ヴァンキッシュS(2)
公開 : 2018.04.12 16:40
古風さの残るスーパーGT
ダンパーの設定はそのままに、パワートレインを「S」モードにしてみた。するとエグゾーストがより大きな音を奏でるようになる。3000-4000rpm付近がベストなのではないか。そこそこの速度でパーシャルスロットルでも非常に楽しめるのだ。そこからアクセルオフで古風にゴポゴポと音を立てるのも良い。
古風といえば、このクルマは昔ながらのオイルレベルゲージがついている。ウェットサンプ式エンジンゆえ、昔ながらのやり方でオイルチェックが必要なのだ。流行りの電気仕掛けではない。
エンジンが冷えているときにゲージを取り出して見る。そのついでに軽量コンポジット製ボンネットを愛でるのだ。
もしこの3000万円超のスーパーGTを普段使いしたいと望むなら、エグゼクティブサルーンのように応えてくれる。しかし、景色の良い道を流しながら帰宅するのにこれほど適切なクルマは多くない。唯一の問題点といえば、走行距離がどんどんかさむので特別なドライブのために取っておくのが難しいことくらいだ。
なお、まだ第1回をご覧いただいていない場合は「長期テスト アストン マーティン・ヴァンキッシュS(1)」からどうぞ。