ポルシェ・パナメーラ 日本未導入のディーゼル 英国の中古車事情
公開 : 2018.05.06 18:10
ポルシェ初のサルーン・モデルとして発売されたパナメーラですが、2代目が登場したいま、初代はお手頃な価格で手に入れることができるようになってきています。911のパフォーマンスに実用性を兼ね備え、多くのバリエーションをもつこのモデル、どれを選べば良いのでしょうか?
もくじ
ー XXLサイズの911 ディーゼルは賢明な選択
ー 様々なバリエーション フェイスリフトは2013年
ー ポルシェ・パナメーラの中古車 購入時の注意点
ー 専門家の意見を聞いてみる
ー 知っておくべきこと
ー いくら払うべき?
ー 掘り出し物を発見
ー ご存知だっただろうか?
XXLサイズの911 ディーゼルは賢明な選択
中古のパナメーラには、XXLサイズの911としてのフィールと高度なエンジニアリング、そして能力が備わっているにもかかわらず、お買い得に購入する事ができるモデルだ。ジョン・エバンスが約3万ポンド(455万円)で魅力的な1台を探す。
全てのオプションを装備した、ミントコンディションで低走行な2010年登録の4.8 Sでも、3万ポンド(455万円)で購入できるにもかかわらず、パナメーラは、このクルマで走り回りたいというドライバーがほとんどいないというポルシェだ。より古いが、純粋でもある2007年登録の911(997)3.8カレラを同じ金額で手に入れた方が幸せだろう。
当然かも知れない。911が広く真のポルシェだと評価される一方、パナメーラはパフォーマンス・サルーン市場のライバルたちからシェアを奪うという冷徹な目的のために創り出されたモデルであり、それなりに目標を達成したとはいえ、いまや税制面で優遇されている3.0ℓのディーゼルモデルが売買欄にひしめき合っているという状態だ。
つまり、ディーゼルは賢明な選択となる。派手なガソリンモデルに欠けているのは、56.1kg-mにも達する怒涛のトルクであり、完ぺきな燃費性能と必要な追い越し加速だ。
ディーゼルモデルに対する需要が減少するなかでは、価格交渉もできるだろう。カンパニーカーとして使用されていた個体であれば、その多くが完全なサービス履歴を備えており、多くの低走行車両が示すのは、そのほとんどが最寄りの鉄道駅を往復していた程度にしか使われていなかったということだ。
これだけ知れば、われわれが設定した3万ポンドの予算で購入できる2012年登録のディーゼルモデルに容易に魅了されることだろう。