ポルシェ・パナメーラ 日本未導入のディーゼル 英国の中古車事情

公開 : 2018.05.06 18:10

様々なバリエーション フェイスリフトは2013年

パナメーラが発売されたのは2009年であり、当初は296psの3.6ℓV6、396psの4.8ℓV8 Sと、493psの4.8ℓV8ターボのガソリンエンジンがラインナップされていた。

2011年には424psのV8 GTSと、543psのターボS、375psのスーパーチャージャー付3.0ℓV6のハイブリッドSが追加されるとともに、ポルシェカイエンに積まれていた251psを発揮するアウディ製3.0ℓV6ディーゼルを積んだモデルも登場している。

四輪駆動はオプションだったが、ターボモデルでは標準となっている。数の少ないGTSは、その素晴らしい自然吸気4.8ℓV8エンジンと、スポーツサスペンションによって、探し出す価値があるモデルといえるだろう。加えて、2011年以降の4.8ℓエンジンを積むパナメーラは、それまでのモデルで見られたシリンダー内の摩耗にも無縁だ。

2012年7月には、ターボモデルに対して、良ければ出力ダウン、最悪のケースでは火災にもつながるとしてリコールが行われている。ほとんどの車両が対策済みだと思われるが、チェックは必要だろう。

トランスミッションは6速マニュアルと、4、4Sとターボでは標準となる7速PDKが選択できた。ハイブリッドとディーゼルでは8速ティプトロニックが標準となる。

レザーシート、ナビとPASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)は標準装備であり、Sバージョンにはさらに装備が追加される一方で、ターボとターボSではエアサスペンションが選択されていた(4.8Sではオプション扱い)。

2013年にはフェイスリフトが行われ、外観上の変更点としては新たなライトとフロント/リアのバンパーが目立つ程度だったが、Sと4Sのエンジンルームには、新しく414psを発揮する3.0ℓV6ツインターボのガソリンエンジンが積まれることとなった。

同時に3.6、4.8 GTS、4.8ガソリンターボと3.0ℓディーゼルも出力アップが図られ、ディーゼルエンジンの出力は263psに達している。

スッキリとした見た目の2代目の横では、初代パナメーラはやや古臭く感じられるかも知れないが、スポーティな4.8 GTSや、明るい色をまとってアルミホイールを履いた経済的な3.0ディーゼルは依然として魅力的な存在であり、911ではないからこそ価格交渉も可能なのだ。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事