ポルシェ・パナメーラ 日本未導入のディーゼル 英国の中古車事情
公開 : 2018.05.06 18:10
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スティーブ・マクファーソン
ポルシェ・クラブGB パナメーラ所有者
「8年前に最初のパナメーラを購入するまでは10台の911を乗り継いできました。パナメーラを購入したことに後悔はありません。実用的であるだけでなく、毎日運転しても911と同じくらい楽しめるモデルです」
「これまでに2台の新車と2台の中古車の合計4台を所有していますが、いま5台目として登録後わずか6カ月の4Sディーゼルを中古で購入しようとしています。年間走行距離はおおよそ24000kmといったところですが、これまでに所有した新車か、ほぼ新車と呼べるコンディションのクルマはすべてディーラーでメンテナンスを受けて来たので、ほとんどトラブルはありませんでした」
「思い付く不具合といえば、タイヤが冷えている時にステアリングをフルにきるとホイールにジャダーが発生したことと、不安定だったナビの再プログラミングと再設定をおこなったくらいです。パナメーラには非常に多くのモデルが存在するとともに、それぞれに特徴がありますから、慎重な選択が必要です」
知っておくべきこと
英国では、購入候補のパナメーラに対して、約220ポンド(3万3400円)でポルシェ・ディーラーによる111ポイントにも及ぶメカニカルチェックを受けることができる。このチェックの所要時間は約90分間であり、作業が必要な場合には、その見積もりも含めたメンテナンスレポートが提出される。
いくら払うべき?
2万4500ポンド-2万7999ポンド(372万円-424万円)
走行距離21万km以下の初期型3.6、4.8と3.0ディーゼルが候補。実際には多くが走行距離11万3000km程度だろう。
2万8000ポンド-2万9999ポンド(425万円-455万円)
走行距離8万500km程度の2012年登録車両が候補に入る。
3万ポンド-3万4999ポンド(456万円-531万円)
低走行の2012/13年登録ディーゼル車両の多くと、多走行だが2014年登録の車両が候補になる。
3万5000ポンド-3万9999ポンド(532万円-607万円)
さらに多くの2013/14年登録の3.0 V6が候補に入るが、メインは低走行の2013/14年登録のディーゼルモデルだろう。ハイブリッドの初期型が3万8000ポンド(577万円)から、初期のターボモデルと2015年登録車両が3万9500ポンド(600万円)からとなる。
4万ポンド-4万9999ポンド(608万円-759万円)
走行距離9万6600kmの希少な2013年登録のGTSか、2014/15年登録の低走行のディーゼルとハイブリッドモデルが候補になる。
5万ポンド(760万円)以上
新しいGTSとターボモデルが数多く候補になる。
掘り出し物を発見
4.8 V8 S PDK、2010年後期登録、走行距離5万4720km、2万9925ポンド(454万円)
さらに走行距離は増えるが、より高年式な車両を安価に購入することもできる。しかし、これはワンオーナーの車両であり、完ぺきなポルシェ・ディーラーによるメンテナンス履歴が揃っているうえに、1万3000ポンド(197万円)相当以上のオプションまで装備している。さらに、ポルシェによる補償期間が2018年10月まで残っている点もポイントだ。
ご存知だっただろうか?
最初に4ドアの911というコンセプトが日の目を見たのは、989のプロトタイプが公開された1989年のことだった。当時ポルシェのトップだったウルリッヒ・ベッツの発案による、このフロントエンジンの5ドアというコンセプトは、その多くがパナメーラで実現されている。