長期テスト アウディTT RS(2) 非常に豊富なセッティング

公開 : 2018.04.10 16:40

ドライブモードの設定

このような情報が刻々と変化するのを見るのは確かに面白いが、気が散るだろう。画面左側に表示される情報は自由に変更できるのに対して、この右側の表示は昔の文字多重放送のように一切変わらないのだ。

表示させないようにするためには、常にナビの目的地設定を使い案内図を表示させるほかないのだ。だが、友人の家のようによく知るところが目的地の場合、不要な案内にうんざりすることだろう。仕方なく、わたしの右足の仕事状態を示すこのパワーとトルクのメーターを見続けることにした。

これだけではなく、他にもドライブモードの選択という悩みがある。

普段使いにおいては、標準のコンフォートモードが最適だろう。この5気筒エンジンが非常に活発だということもあるが、英国の荒れた路面には固すぎるサスペンションは不向きなのだ。

この理由から、すべてを研ぎ澄ませるダイナミックモードを選択する気は失せ、インディビジュアルモードで好みのセッティングをしたくなることだろう。

現時点では、わたしはエンジンもギアボックスもオートモードに、そしてサスペンションをコンフォートに、さらにステアリングとクワトロシステムとエンジンサウンドをダイナミックに設定している。

ステアリングについていえば、少々想定外だった。アウディはスポーティなモードを過激にしすぎる傾向にあるのだが、このクルマはそうでもなかったのだ。

このモードを選択しても、コンフォートより少々重くなるだけで、それがこのデフのセッティングに合っているのだ。

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