フェラーリF40 80万ユーロ(1億円)超の落札見込み パリのオークションで
公開 : 2018.04.09 18:10 更新 : 2018.10.02 11:58
快適性はゼロ
羽のような軽さを実現するため、ケブラー、カーボンファイバー、アルミニウムなどの軽量素材がふんだんに仕様されている。華やかさは廃され、窓はプラスチック製だ。
軽量化のため、ドアハンドルやグローブボックスなども装備されていない。
当初の予定では400台のみが生産される予定だったが、1992年までに合計1311台が生産された。
この時点で、このクルマはすでに象徴的な立場を獲得しており、F40は多くのビデオゲームやポスターなどに使われていた。
このクルマは日常使いには全く不向きであった。後方視界は壊滅的で、信頼性には疑問が残り、街乗りにおけるドライバビリティというものは存在しない。電子制御が皆無であり、このクルマを320km/hで制御するのは至難の技だ。
しかし、F40は当時のフェラーリを体現するクルマだった。印象的なルックスと強烈なパフォーマンスは、公道で使うには過激すぎていた。これは現代においても変わっていない。